Looking For Alaska

前。マイルズ・“パッジ”・ハルターは家での安全すぎる暮らしにはもう耐えられない。彼の存在自体が一つの大きな「ノンイベント」なのだ。有名な「最後の言葉」を調べることに、はまっているパッジだから、なおさら“The Great Perhaps(偉大なもしかして)”（Francois Rabelais ,詩人）を探したくてうずうずしてしまう。そんなわけで、マイルズは時々狂っている、見方によれば不安定で、「つまらない」とは縁がないカルバークリークという全寮制学校の世界に足を踏み入れる。廊下のちょっといったところにいるアラスカ・ヤングのおかげでマイルズの人生は「安全」とはほど遠いものに早変わりする。ゴージャスで頭が切れ、面白くて、セクシーで自己破壊的、壊れているけど、ただただ魅力的なアラスカ・ヤング。彼女の存在自体が一つの「イベント」。アラスカはパッジを自分の世界に引き込み、「偉大なもしかして」へ送り出し、パッジのハートをさらっていった。

後。もう元には戻れない。

きれいでリアルなストーリーでした。変なきれいごとや理想のようなものがぜんぜん入っていなかったせいか、とても新鮮で衝撃的です。ショッキングですが、読んだ後、大きなものを得られたような気がしました。主人公たちも本当にリアルです。特にマイルズとアラスカは誰か知り合いをモデルにしているかのようです。エンディングはとても感動的で、マイルズの成長がよく現れていました。この子たちの通っている学校が超進学校なので、会話の内容や表現なども難しく、かなり勉強になりました。

マイケル・L・プリンツ賞受賞(2006年度)。 。