わたしのなかのあなた

My Sister's Keeper
by
Jodi Picoult

ヒューマン・ドラマ
アナ、13歳。私は、白血病の姉のドナーとして生まれた少女。でも、私はそれだけの存在なの?今、もっとも注目されている女流作家ジョディー・ピコーがデザイナーベイビーの問題を軸に家族とは何かを問いかける傑作「わたしのなかのあなた」。ニック・カサヴェテス監督の映画「私の中のあなた」の原作。

わたしのなかのあなた My Sister's Keeper: A Novel
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わたしのなかのあなた (Hayakawa Novels) My Sister's Keeper: A Novel
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わたしのなかのあなた 
by ジョディー・ピコー

「きみの読む物語」のニック・カサヴェテス監督の映画「私の中のあなた」の原作。
邦訳は早川書房から。

わたしのなかのあなた (Hayakawa Novels) My Sister's Keeper: A Novel
↑ 単行本

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My Sister's Keeper: Audio CD
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私の中のあなたのあらすじ

娘ケイトを救うには
妹アナを犠牲にしなくてはならない。
あなたなら、どうしますか?

サラ・フィツジェラルドの娘ケイトが珍しい白血病であると診断されたのはわずか2歳のときだった。ショックでよろめくサラはどんな事をしてでも—何を犠牲にしてでも—自分の娘を救いたいと思った。

そんな思いとは裏腹に、返ってくる検査結果からは家族の中にケイトに適合している人物はいないという事実が明らかになるだけだった。ケイトの命に関わる骨髄移植のためのドナーを確保する方法はただ一つ:もう一人、姉に適合するようにデザインされた子供を作る事。サラにとってはこれが理想の解決方法に思えた。ケイトが生き延びられるだけでなく、二人目の美しい娘、アナも育てる事ができるのだから。しかし、サラが思い描いた幸せな未来はアナから衝撃的な書類を手渡された瞬間、がらがらと崩れおちる。なぜなら、13歳のアナはもう姉のケイトが生きる手助けをしたくないと決めたのだ。アナは自分の体への自由にする状況を勝ち取ろうと両親を裁判で訴訟した。

映画「私の中のあなた(2009)」

映画「私の中のあなた(2009)」

ケイト・フィッツジェラルドは珍しいタイプの白血病を患っている。彼女の妹アナは、体への負担がしだいに大きくなっていく治療に代わるものとして、血液や臓器のドナーになることを目的に作られた子どもデザイナー・ベイビーだった。13歳の時、アナは弁護士を雇い、腎臓移植の計画に関して、自分の体をどう使うか自分で決める権利を求めて両親を訴えることになる。一方、なおざりにされていた長男ジェシーは家を出て放火し、消防士をしている父ブライアンが必然的に、それを消し止めることになる。家族とは何かを問いかける。「きみに読む物語」のニック・カサヴェテス監督。アナ:アビゲイル・ブレスリン、母:キャメロン・ディアス

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映画「きみに読む物語(2002)」

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第二次世界大戦後、再び沿岸のノースカロライナ州に戻ってきたノア・カルハーンは31歳になった今でも、10年以上前に失った彼女の姿が忘れられない。29歳の裕福な家庭に育ったアリー・ネルソンは同じくお金持ちの弁護士と結婚しようとしているが、ずっと昔に彼女のハートを奪っていった男のことが頭から離れない。悲劇を勝利にし、奇跡までも起こす、深く不朽の愛のストーリーはこうして始まる・・・
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ジョディー・ピコーの紹介

ジョディー・ピコーの公式サイトジョディー・ピコーは、現代社会の様々な問題に立ち向かう家族たちの姿を見事に描き出していく。この「わたしのなかのあなた」が初のメジャー映画化作品。こちら

私の中のあなたの感想

絶賛また絶賛です!!!すべてにおいてパーフェクトな物語。ストーリーはいろいろなどんでん返しがあり、最初から最後まで退屈しません。過去と現在、そしてそれを語る人物も入れ替わるので出来事をいろいろな視点からみることができます。しかし、ジョディ・ピコーが優れている点はなんといっても登場人物たちの心理描写。いままで私の読んだ作家の中で飛びぬけていい。一人一人の登場人物は存在感があり、出来上がっている。リアルなのはもちろんですが、フィクションだからこそできる、キャラクターのちょっと「出来過ぎ」な設定や台詞もまた、たまりません!特に「甘く、ほろ苦い」感じのシーンが絶妙。これがすべてスムーズで繊細な美しい文章で綴られていて、まるでルノアールの絵をそのまま読み物にした様な本だと思いました。年齢、性別、国籍関係なく、本を読む人すべてに薦めたい一冊です。。