すべての魔法使いのあこがれ、史上最大の魔術師マーリン。でも、幼いころは、弱虫のいじめられっ子だった?! 謎にみちたマーリンの少年時代の秘密をあばく本格冒険ファンタジー 一作目の本書は、嵐のなか、おぼれかけたひとりの少年が海岸にながれつくところから物語がはじまります。少年は生きるのもやっと、立ちあがることさえできず、そのうえ記憶をなくしています。自分が誰なのか、どこからきたのかも思いだせません。自分の名前さえ謎なのです。家も名前もなくしたひとりの男の子が、いったいどうやって大いなる知恵と力と技をそなえた魔法使いに成長していくのか。苦難と驚きにみちた冒険がいま幕をあけます。読みはじめたら止まらない、ドキドキがいっぱいつまった本格冒険ファンタジーです。
悪の王スタングマーを倒し、〈死衣城〉を粉々にしたマーリンだったが、今度はフィンカイラを救う大事な使命――花琴をかなでて、フィンカイラの大地に生命をとりもどさせるという使命――をおうことになった。しかし、自分の力を過信したマーリンは、それを認めてくれない周囲の人々に怒りを感じる。完全にすねてしまった彼は、自分の力を認め、褒めてくれるにちがいない母親に会いたくなり、とちゅうで使命を投げすて、魔法の貝の力を借りて、母親をフィンカイラに呼びよせてしまった。しかし、それは悪の神、リタガウルの復讐の第一歩だったのだ。母親の命を救うには、七つの魔法の歌の謎をすべてときあかさなくてはいけない――しかも、月の満ち欠けがひとめぐりするあいだに。マーリンの死にもの狂いの冒険が始まった!
フィンカイラに生命の輝きをとりもどすことになんとか成功したマーリンは、本格的な魔術師修行にはげんでいた。とうとう、その成果をためし、本当に魔術師になれるかどうかテストを受ける日がやってきた。魔法をこめながらつくった箱琴が魔法の歌をかなではじめたら合格、失敗したら、やりなおしは認められない。魔術師になることは一生できなくなる。不安に駆られながら、弦をつまびくと箱琴は炎をあげ、焼けて灰になった。呆然としているマーリンに、謎の怪物が襲いかかる! 同時に、眠れる伝説の竜がめざめ、怒りくるいながらマーリンをさがしはじめた。なぜ竜はマーリンを殺そうとしているのか? 魔法をすいとるという伝説の怪物とは? そして、あらたな裏切りが。謎が謎を呼ぶシリーズ最大の冒険がはじまる!
魔法使い修行を順調につんでいたマーリンは、ある日、おそろしい叫び声を聞く。叫び声の主は、おそれ沼から逃げてきた奇妙な生き物だった。おそれ沼で、何かが起ころうとしている急いで駆けつけたマーリンが見たものは、つぎつぎとよみがえり、近くの村々や森を襲ってまわる、おびただしい数の死霊の群れだった。すべては、時の鏡をとおってやってきた邪悪な妖女ニムエのしわざだ。妖女の狙いは、失われたはずの〈魔法の鍵〉。〈魔法の鍵〉を手に入れるため、妖女はマーリンを罠にかけ、マーリンの命の時計が残り時間をきざみはじめる……。シリーズ最大の危機を、マーリンはのりきれるのか?! 時を越えた冒険が今はじまる!
ある日、ダグダの幻があらわれて、マーリンに不吉な予言をつげた二週間後の冬至の夜、フィンカイラと黄泉の国がかぎりなく近づいて、リタガウルの軍勢が攻め込んでくるという。このままではフィンカイラは滅亡してしまうだろうただ、フィンカイラの全種族が力をあわせて迎えうてば、救われる望みはある、と。時を同じくして、みなしごたちを襲ってまわる殺人鬼がマーリンに挑戦状をたたきつけてきた。フィンカイラの未来と子どもたちの命どちらかを助ければ、どちらかが救われない。どうしようもない状況のなか、マーリンは思い悩んだ。そして、その戦いのなか、愛するものが犠牲となり……。涙なくしては読めない、マーリン最後の冒険!!
「このアイコンは似顔絵イラストメーカーで作りました」